2015年1月23日金曜日

Meursaut Perrières Henri Germain & Fils ムルソー・ペリエール アンリ・ジェルマン・エ・フィス


Les Perrières parcel is considered by many as the best one in Meursault. This wine is designed to deliver its full potential after about 10 years of ageing. This is so with all premier crus from Jean-François Germain, one of the most reliable winemaker in Meursault. I could taste this wine (vintage 11) in the barrel in Meursault. Minerality and complexity seemed already excellent though of course, it was, no time to drink it. As usual with great wines, patience will be rewarded.

ペリーエールはムルソーで最高の区画というのが多くの人の認識です。このワインは、約10年の熟成の後にその全容を現すようにデザインされています。ムルソーで最も信頼のおける生産者の一人、ジャン=フランソワ・ジェルマンの作るプルミエ・クリュのワインはどれもそうです。この2011年のワインを私はムルソーで樽から試飲することができました。ミネラル感と複雑さが既に素晴らしかったのですが、勿論まだ飲むべき時期ではありません。偉大なワインはどれもそうですが、待つ忍耐がきっと報われるでしょう。

2015年1月19日月曜日

Kitakyushu Wine Seminar - Beaujolais - Sun 1 March - Pot au Feu ワインセミナー(北九州) ボジョレー 3/1(日) ポトフ

Dear all, our next seminar will take plat at Pot-Au-Feu on Sunday 1 March.

For a change we will go to Beaujolais. I would like to convince you that good red wines may exist outside of Burgundy.

Beaujolais wines can be absolutely great (and remain pricewise accessible!)

This time we thought it would a good idea to taste them with food. Takahashi-San is happy to welcome the event at his  restaturant in Kokura.  His Bouchon-style cuisine suits perfectly the true spirit of Crus Beaujolais.

皆さん、次回のワインセミナーは、3/1(日)にポトフで行います。
今回はちょっと変わってボジョレーに行きます。ブルゴーニュ以外にも良い赤ワインがある可能性を、皆さんに是非納得していただきたのです。

ボジョレーのワインは大変素晴らしい可能性を持ったワインです。
(そして価格はお手ごろです!)

今回、ワインをお料理と一緒に試していただこうと思い、高橋シェフにご相談したところ、小倉の彼のレストランでセミナーを開催するのを喜んで引き受けてくださいました。彼のブッション・スタイルのお料理は、クリュ・ボジョレーの理念に完璧にマッチするでしょう。
Takahashi-San will cook something for us. No non-sense.
高橋シェフが腕を奮ってくださいますよ。

Do you wonder whether Beaujolais wine could age?

We shall have a vertical tasting with 96, 00, 03, 11, 13 vintages from Domaine Paul Janin Et Fils in Moulin-À-Vent. I was stunned by the finesse and depth of this wine, it is really in the spirit of the great Pinot Noir. We will also taste their entry price wine a Beaujolais-Village. We will also taste  the recent production of Domaine Pierre Vessigaud in Saint-Amour. Some of you already know his Macon-Fuissé or Pouilly-Fuissé. His Saint-Amour wine is just lovely (as its name would suggest), and its riduculous price made it even more enjoyable.

Verticale M.A.V Clos du Tremblay: 13,11,03,00,96

ボジョレーのワインはほんとに長期熟成するのかな、と思ってます?

今回、ムーラン・ア・ヴォンのドメーヌ・ポール・ジャナン・エ・フィスの、96、00、03、11、13のワインの垂直試飲を行う予定です。私はこのワインの繊細さと奥深さに大変驚かされました。偉大なピノノワールのワインに共通する理念です。また彼らのエントリーワインのボジョレー・ヴィラージュも試飲します。それから、ドメーヌ・ピエール・ヴェシゴーのサン・タムールのワインも。彼の作ったマコン・フュイッセやプイィ・フュイッセは既に飲まれた方もいらっしゃるとおもいますが、彼のサン・タムールは(その名の通り)唯々ラブリーで、その驚きの価格に更に楽しめると思います。
Clos du Tremblay, le grand MAV de garde
クロ・デュ・トランブレィ、長期熟成する偉大なムーラン・ア・ヴォンです

Love Wine! (サンタムールは直訳すると愛の聖人とでも言いましょうか)


More... about Beaujolais

2015年1月8日木曜日

La MEILLEURE table du MONDE... 世界一の食事


Il faut savoir user des superlatifs à bon escient...

マルガリは、彼女のご主人同様古くからの友人です。普段は2児の母で時々女優もこなすけれど、いたって普通の女性です。けれど、どんな星つきの高級レストランよりも、彼らのニースの自宅で彼女の手料理と自分たちで選んだワインを友人たちと囲む食事にかなうものは無いと、よくヴァンサンは語ります。そう言うと、居合わせる仲間やリラックスした環境が食事に付加価値を与えるように感じられるかもしれませんが、実際彼女は料理が上手です。写真のようにこんなことまで自宅でやっちゃいます。これは伝統料理の乳飲み子豚のファルシ(詰め物)を準備しているところでしょう。けれど、世界一の食事に一番欠かせないのは、最上の食材だと思います。温暖な気候のニースの野うさぎも、庭のそら豆も、地中海のホウボウも、彼女の手にかかるとこの上ないご馳走になり、なおかつ腹一杯食べることができます。まさに夢のレストランなのです。

2015年1月6日火曜日

Alain Ducasse, les ceps et Belle Brise 2003 アラン・デュカス、セップ茸、そしてベル・ブリーズ2003

L'interview d'Alain Ducasse, c'est ici! アラン・デュカスのインタビュー記事(仏語)はこちら! 



Le chef Alain Ducasse semble bien connaitre et apprécier le Château Belle Brise puisqu'il le recommande en accompagnement de sa recette de ceps d'été. Nous, on sait depuis longtemps que ce vin est extraordinaire et c'est pourquoi il est dans notre cave...

Belle Brise - Blogs ベルブリーズの記事(ブログ)
Belle Brise 03 at our shop ベルブリーズ(ネットショップ)

シェフ アラン・デュカスはどうもベル・ブリーズのワインをよくご存知でお気に入りのようです!

ル・パリジャン紙のネットでは、著名シェフに一つずつ食材を選んでもらうシリーズを掲載しているのですが、今回はあのアラン・デュカスが、夏のセップ茸を選んで思い出や調理法などを語っています。そしてもちろんこのお料理に合わせるお勧めのワインも紹介していますが、中でもボルドーならば「ベル・ブリーズの2003年」と語っています。 ヴァンファン本浜では以前よりこの素晴らしいワインを日本の皆さんにご紹介していて勿論大変好評いただいていますよ。あなたも是非!

2015年1月3日土曜日

世界で一番美しい瞬間 黄金の丘 輝くとき フランス・ブルゴーニュ 



先日、私たちの周りの多くの方から、テレビでブルゴーニュの収穫の様子が放送されたと伺い、私たちは普段テレビをあまり見ることがないのですが、早速その番組「界で一番美しい瞬間 黄金の丘 輝くとき フランス・ブルゴーニュ」の再放送を拝見しました。

番組は、アナウンサーの長身の好青年が、ブルゴーニュのワインのブドウ畑で「美味しい賄い飯と引き換えに収穫の手伝いを無料でします!」と書かれたTシャツを着て、収穫をするという内容でした。美しいブルゴーニュの秋の風景が紹介され、その中でこの好青年がくたくたになって約1週間仕事をする様子が紹介されていました。他にも日本やアジアからのお手伝いの方が何名かうつっており、なかなか多国籍で楽しそうな収穫の様子が流れていました。

実は私たちは以前から、ワイン好きな仲間をぜひブルゴーニュにお連れして収穫の体験をさせたいと思っていました。ワインを知るのに、この上ない機会ですし、実際ワイン作りにとって最も重要な作業に違いないのです。実際にブドウを作る場所を見て触れることが、ワインをもっと理解するには一番良い方法だと思います。ですから、そのために方々に交渉し周到に準備を進めていたのですが、なかなかその夢がかないません。参加される日本人の方や、受け入れる生産者の方に法的違反があってはいけません。以前、知り合いの料理人さんから、知人がフランスのレストランで許可なく仕事をしたため捕まり、まさに着の身着のままの言葉通り、コック服のまま日本に送還されたという話も聞きました。

どこの国でも他国籍のものが仕事を行うには労働のためのビザ等の許可が必要になるでしょう。しかし、フランスでは現在特に高失業率で、正当な事情がなければヨーロッパ以外の国籍者に就労させることは非常に困難です。また、フランスでも重要産業の一つでもあるワイン産業における一番大事な仕事であると同時に最もコストのかかる収穫において、労働者の権利と義務、つまり正当な報酬と、労働者としての申告が適正に行われているかどうかフランス政府の企業・公正取引・消費・雇用監督局も厳密に通達と検査を行っており、近年では収穫時期にはヘリコプターを飛ばして収穫人員の数を確認したりしているとも伺っています。そしてつい先日は、今年から収穫の仕事の労働報酬も納税等の対象になるとの報道がありました。

私たちは、収穫研修の目的と意義を力説し、行政の関係先に方々問い合わせましたが、こういった誰も責任を取りたくない件に関してはたらい回しの上回答を遂にはいただけないというのが、フランスの常なのです。

ところで、私たちはフランス語レッスンを日ごろ行っているのですが、生徒さんの中には、フランスでお料理やお菓子の勉強をされに行く準備をしている方もいます。高額な授業料を払って留学プログラムを受講される方もいます。また、自力でワーキングホリデービザを取得する方もいますが、フランス領事官はなかなか留学生泣かせで、皆さん大変苦労されています。

フランス・ボーヌに農業省管轄のワインの職業訓練校があります。こちらは、ブルゴーニュの生産者が専門的に学ぶワインの学校ですが、こちらも実は私たちと同じ問題を抱えていて、現在短期研修の収穫体験が行えないそうです。この学校の方に伺ったところでは、この学校の生徒として(短期でない)正規国家資格コースに入学し学費を納め、ワインを学ぶ留学生としての資格を取られたまま、この学校には遂に現れないアジアからの人もいるそうです。生産者で研修を行うために、そこまでされるようです。

いずれにしても、フランスで研修を積むのは容易ではなく、時間と労力、そして費用も大変にかかるのです。

番組の最後では、この青年が「がんばったで賞」とマジック書きされた収穫の仕事のご褒美のワインを脇に、今回受け入れられた生産者の方自身が読み上げられるお便りが流れ、回顧しているシーンがありました。この青年はおそらく忘れがたい経験をされたのでしょう。

早速、これはどういう製作目的でどういった許可で撮影されたのか伺ってみようと、受け入れられた生産者のほうに問い合わせてみました。メイルではなかなか返事がなかったので何度か電話を差し上げようやく直接お話を伺ったところでは、この生産者の方はプログラムを見ていないので内容はよく分からない、この年の日本人研修生は一人だけだ、他の人は何をしたのか知らない、との何とも腑に落ちないお話でした。この研修生は、番組中にお名前が紹介された醸造を仕事としている女性のことでしょう。

そこで、今度はこの番組を放送した放送局の問い合わせ先に電話しました。電話で対応された方は「ボランティアで行ったのだから問題ないでしょう!」とのご返答で、納得いかなければ再度メイルで問い合わせるよう言われましたので、どういった目的でどういう許可のもとで撮影されたのかとメイルしました。しばらくしてきた返事はこうでした。

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ご質問いただいた件ですが、ぶどうの収穫は、取材として体験したものであり、収穫を仕事として行ったわけではございません。
番組上も、「無償で収穫を手伝います」と表現をしており、「仕事を無料でする」とは表現しておりません。
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番組では日本人を含む多くの仲間と収穫の体験をする内容だと理解したのは私だけでしょうか?じゃあ、収穫の仕事を紹介するのに、巧妙にドキュメンタリー仕立てで「がんばったで賞」まで与えるような番組にする必要はなんだったんでしょう?

放送局さんも無償の手伝いと無料の仕事の違いを是非監督局にご説明いただけると助かります。そして今年は私も、皆さんと一緒に「無償で収穫を手伝い」に行って、私たちのブログで様子を日本中にご紹介できるとよいです;-)


Buisson-Charles Pinot Noir 10 ビュイッソン・シャルル ピノ・ノワール 2010


Très classique et très bien fait. Pas tape-à-l'oeil, c'est juste précis, sans aucune vulgarité, ce vin exprime tout à fait ses origines: le finage de Meursault/Volnay en bas de côteaux. Le nez est superbe -- pas du tout amylique! Merci! On sent un peu l'alcool, du gras... (i.e. de la glycérine). Le vin est beau. En bouche: belle texture, arômes de noyaux, tabac blond, un peu d'orange sanguine. Assez complexe et relativement long. Les tannins sont bien typiques des parcelles du bas, l'extraction est parfaite. Bon équilibre, rien de désagréable. C'est sur ce type de terroir que l'on reconnait les bons vignerons. Patrick Essa, lui, a visiblement tout compris.

Vin très typique et agréable. À boire chambré (17-18 degrés).

大変古典的で大変よく作られています。飲み手に気に入られようとする意図的操作は無く、単に明確で、下品でなく、まさに斜面の下のムルソーとヴォルネイの境の畑の味わいを表しています。香りは素晴らしく、酢酸アミルの香りはまったくありません! 味わいに感謝! アルコールや、グリセリンからくる脂肪質は少し感じました。美しいワインです。味わいは、良い舌触り、さくらんぼなどの果実の種、葉タバコ、赤身のオレンジなどのアロマがあります。かなり複雑で比較的長い余韻。斜面下部の典型だけれど、完璧な抽出のタンニン。良いバランスに、不快なものは何もありません。良い生産者を連想させるテロワールの典型のワインです。パトリック・エッサはどれもよく分かっているようです。

典型をよく表した、心地よいワインです。17から18度の室温くらいの液温で飲んでください。