2010年4月8日木曜日

Macarons de grandmamie

グランマミー(大おばあちゃん)がまだAixに住んでいた頃、会うたびにここのお店のマカロンを買ってきてくれました。フランスのお菓子屋では殆どが、蓋もない簡素な箱に、わら半紙に毛が生えた程度の紙で包んだだけの包装なのですが、その中に色とりどりのマカロンがびっしり詰められていて、おもちゃ箱をまさぐる楽しさです。それぞれの色が異なる味わいで、一粒一粒が新たな楽しみを運んでくれます。大体いつも昼食の食後のコーヒーとともに楽しむのですが、いったん席を離れて遊びにいっていた子どもたちもこの時ばかりは食卓に戻ります。皆3つも4つもほおばって、それでもまだ次回分まで残るほど、グランマミーは山ほど買ってきてくれたものでした。そしてさらに、「yokoが大好きだから」とお土産分まで買ってきてくれるのです。私は自分では一度も買ったことがないのですが、マカロンには事欠かないほどでした。

グランマミーは目が殆ど見えず、耳も遠く、心臓の持病があるため、一人暮らしがもはや不可能となり、今は介護施設で暮らしていて、週末ごとにパピー(おじいちゃん)マミー(おばあちゃん)のところで会います。このマカロンの店の前を自転車で通るたびに、だんだん年をとっていくグランマミーを思い出し、少し切なくなるのです。

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